こんなお家に住んでみたい」と消費者に思わせる事が、まずは消費者の心を掴む最大の販促となります。消費者の漠然とした「あこがれ」を形にすることが私が常々心がけている店舗デザインなのです。
このお店のデザインコンセプトは、「ヨーロッパの田舎町にあるケーキ屋さん」です。 いつもケーキの焼けるかおりにつつまれたあたたかい雰囲気に、子供からお年寄りまでが心にキュンとくるような、五感に訴えかけるやさしいお店であることがテーマとなっています。
お客様の手に届きそうで手に入らないそんな「あこがれ」を刺激し、心が和み、あたたかくてやさしい雰囲気は、誰からも愛されるお店の鍵となります。至福の喜びを感じる洋菓子に対する消費者の夢をこわさない店舗デザインを心がけました。
もちろん、店舗がいくら印象に残っても、商品が霞んでしまっては逆効果です。商品に魅力があることは言うまでもありません。「パティスリーKOSAI 」ではオーナーパティシエの「お菓子づくり」に対する妥協を許さない想い入れと、「お客様に対して心から喜んで頂きたいというオーナーの深い愛情」から生まれる商品力とサービスが良い結果を生み出しています。まさに五感を通して感動できるお店になっているのではないかと思います。
お店を経営していく上で最も大切なことは、『売り上げというのは、お客様が満足した結果としてついてくるものである』と言うことです。そこを理解していないと、感動を体験できるお店作りは出来ないのです。
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